【MIMの基礎】採用前に知っておきたいメリットとデメリット

MIM(金属粉末射出成形)は、複雑な金属部品を量産するための強力な技術ですが、その特性を正しく理解してこそ、真価を発揮します。

今回は、導入検討の第一歩となる「メリット」と「デメリット(課題)」を整理して解説します。

MIMを採用するメリット

MIMの最大の特長は、「複雑形状の部品を高精度かつ量産で製造できる」点です。

形状の自由度
切削加工では困難なアンダーカット形状や微細構造も一体成形が可能。部品点数の削減や組立工程の簡略化に直結します。

コストダウン効果
ニアネットシェイプ(最終形状に近い形)での成形により、材料の廃棄ロスが極めて少なく、歩留まりが高いのが特徴です。特に量産時において大きなコストメリットを発揮します。

採用時の注意点と課題

一方で、導入にあたっては以下の点に留意する必要があります。

初期投資
金型製作が必要なため、イニシャルコストが発生します。そのため、極端な少量生産品や、試作段階で頻繁に設計変更が生じる製品には不向きな場合があります。

設計ノウハウ
焼結工程で部品が収縮するため、その寸法変化を計算に入れた設計が必要です。従来の鋳造や機械加工とは異なる設計思想が求められます。

まとめ

設計上の制約やノウハウは必要ですが、これらはINDO-MIMのような専門メーカーと協業することで十分にコントロール可能です。

量産フェーズにおいて、品質とコストの両面で高い競争力を発揮するMIM。ぜひ、貴社の製品開発の選択肢としてご検討ください。